Selazaの製品コンセプト。。。原点は自分のオフィスを持ったときの体験!(その2)
Selazaの製品企画には私自身がオフィス持ったときの体験がいくらか影響を与えています。
私は自分のオフィスを持とうとしたときに、最初はビジネス電話を使いたいと思いました。
しかし、そのときに調べてみてわかったんですけど、4人程度のこじんまりしたオフィスにフィットするビジネス電話がなかったんです、そして家庭用電話機を仕事に使い始めました。。。それでは、そのときの様子を。。。。
”その1”よりの続きです
オフィスの電話はビジネス電話をあきらめ家庭用電話機を近くのホームセンターで買って来ました。
その当時はまだADSLもIP電話もなく、外線は複数回線を廉価に引くためにISDNにしました、またインターネットはISDNを使用しました。そのオフィスの電話、インターネットの環境は以下の図のようになりました。
この構成にした条件は以下のとおりでした。
- 電話は最低同時2通話を確保する
- インターネットはISDNで128KBPSで接続する
- FAXも必要
この構成でオフィスでの業務を開始しました。この環境を使ってみての感想は以下のとおりでした。
スニーカー転送
ビジネス電話を我慢しましたが、仕事をしているわけですから、電話の転送はなんとしてでも実現したいものです。
ホームセンターで買った家庭用電話機は親機+子機のコードレスタイプだったのでいつも子機を使用して、手渡しで転送を実現すれば良かったのですが。。。結局は持ちやすく、音が良い親機の方を良く使うことになりました。
そのため、親機でとった電話を他の人に回す場合には、まず、親機から子機に転送して、その子機を手渡しすると言う方法で転送を実現しました。
この転送手段を私たちはスニーカー転送*1とよんでいました。
スニーカー転送で、転送と言う行為は実現できたのですが、そのうち子機が独り歩きをはじめ。。。
- どの子機がどの親機と対なのかわからなくなる。
- 転送したい子機がどこにあるかわからない、鳴らしてみると遠くにおいてあった。
- 一箇所に子機が集まってしまってコードレスの意味がなくなる。
- コードレスがクレードル上にないことが多く電池切れになる。
等々の使いづらさを感じました。
長電話のときの不安
また、ビジネス電話のように個別番号や代表番号をうまく組み合わせることが難しいので、長電話中に他から電話がかかってきていないか。。。という不安も良く感じました。
電話が鳴っているときにとれない
向こう側の机で電話が鳴っているときに近くに子機がないと電話をとることができませんでした。スニーカー転送を多用した結果、子機が手元にないことが多く、その際は立ち上がって向こう側の電話に出に行かなければなりませんでした。
この三つの不便さはビジネス電話を導入していれば問題なかったのになぁって思いました。
逆に家庭用電話機とISDN用ターミナルアダプタ(以下TAとします)で構成したため、レイアウト変更は気楽にできました、気分転換にレイアウトを変更するときはすべて自分でできたのは大きなメリットでした。
これがビジネス電話を採用していたら。。。その都度電話工事屋さんと相談しなければならず、気軽に気分転換はできなかったでしょう。
また、これはビジネス電話の採否とは関係ない話なのですが、なるべくシンプルに構成を考えたつもりでも、外部回線が二回線(TAも二台)、PCのLANケーブルと電話のモジュラー線を各テーブルまで2重に配線、TA、HUB等の複数の機器が必要等の理由より、最初の図のようにかなりごちゃごちゃした配線になりました。保守性を考えて机の間を40cm程度あけたのですが、最終的には人が入れるように60cmぐらいの隙間になってしまいました。
このような体験に基づき企画されたのがSelazaです。